中村萬次郎とは、私の祖父の名前です。
昔、昭和初期、青森県弘前市浜の町で造り酒屋を営んでいました。
昭和13年に発行された弘前市制50年史に掲載されています。
次の写真の上段の左から4番目に中村酒造店と書かれています。
生産は、昭和13年時点、八百三十七石ありました。(年間83700本相当製造)
従業員は、28名です。
曽祖父も中村萬次郎で祖父は2代目です。
造り酒屋は、1代目の中村萬次郎が始めました。
造り酒屋は、2代目の中村萬次郎が亡くなり、幼少だった父が3代目を継ぎましたがその後、廃業しています。
なお私の父の生後84日目に2代目の中村萬次郎は亡くなったため、父も私も祖父のことは知りません。
祖父のことは私が小さい頃、祖母などから聞かされていました。
写真は、中村萬次郎が造り酒屋をやっていた頃の琺瑯(ほうろう)看板(※)です。
※金属製の看板のこと
70年以上前のものですが、最近作られたかのようにとてもきれいです。
「銘酒 萬千代(ヨロチヨ) カネ万 中村萬次郎 吟醸 弘前濱の町」と書かれています。
実は、この琺瑯看板、中村家には残っておらず、何年か前に古物商から譲り受けたものです。
この看板は、結構残っているようでネットオークションでも見かけたことがあります。
さてこの看板から「萬千代」という銘柄の吟醸酒を造っていたようです。
今はもうない「萬千代」はどんなお酒だったのでしょうか。